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ミスの原因究明の適切な手順を身に着けるワークショップ
ワークショップ実施の背景
作業ミスが起きた後の原因究明では、作業者の確認不足(不注意)が原因とされて、十分に要因が解明されずに、作業者への再教育や注意喚起が行われることがある。これは、ヒアリングする側の思い込みやヒアリングされる側の心理的障壁、原因調査での確認もれ、などによるものである。そこで、子どもの忘れ物という身近なミスを取り上げて、こうした問題の存在に気づき、意識や行動を是正するためのワークショップ(WS)を実施した。

ミス(過ち)を責める社会
・重大問題を起こした当人への厳しい追及
・背後要因が究明されずに個人を追及する
・企業においても同じような傾向がある
WSで狙う意識変革
1)ミスの原因を不注意で済ませない
2)思いこみ質問を排除する
3)ミスを責める意識の抑制
4)ヒアリングする側・される側の双方の
意識変革
WSで定着すべき考え方
1)原因を(人ではなく)作業標準に求める
2)適切なヒアリングが行われる風土つくり
WSの概要
同じ7職場の4~5人でグループを構成して30~40人単位で2時間実施する。
1)検査体験(アイスベレーキング)
・不良品に見えるが実は良品というトリック (不注意でミスが起きるのではない事例)
2)小学生S君の忘れ物問題の状況説明
3)グループ毎にS君へのヒアリング実施
4)忘れものの原因をグループ討議
5)まとめ:ミスの原因は作業手順にあること
原因究明の質問のポイント
・持ち物準備の手順は?
・実際にやって見せて
・忘れ物をしたときのことを話して
・それでどうしたの?
・準備するときうまく行かないことは?
・気になることは?
・最近何か変わったことは?
・今までに失敗しかけたことは?
・そのことについて話してみて
原因究明の質問のポイント
・持ち物準備の手順は?
・実際にやって見せて
・忘れ物をしたときのことを話して
・それでどうしたの?
・準備するときうまく行かないことは?
・気になることは?
・最近何か変わったことは?
・今までに失敗しかけたことは?
・そのことについて話してみて
アンケート質問で意識変化を掴む
WS実施前に、下記の質問に対して、大いに賛成・やや賛成・どちらともいえない・やや反対・大いに反対 の5段階で回答にマルをつけてもらう。WS実施後に回答を見直してもらい意見に変化があれば見え消しをしてもらい、予想通りの変化が起きたかどうか確認する。
1)忘れ物をしないように厳しく注意して
意識変革することが重要だ
2)作業ミスや忘れ物は本人の不注意によって
起きるものだ
3)忘れ物が起きた原因を究明することが重要
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